INTERVIEW 04
海洋船舶海上技術員
地域の安全を守るため、
覚悟を持って仕事に臨む。
船舶部 海洋船舶海上技術員 | 2018年入社
F.K.

入社を決めた理由は?
市民の日常生活を守りたい。
前職は勤務時間が不規則で自宅に帰れない日もあったので、家族を持った私は転職を決意しました。何社か紹介してもらった中で、東組がとても魅力的に感じました。それは一つには「毎日家に帰れること」、そしてもう一つは海を舞台にスケールの大きな仕事ができることでした。
東組がある和歌山県は、南海トラフ地震による被害が大きいと想定されている地域の一つ。自分の携わった仕事によって、市民の安全な日常生活を守ることができる―そんな誇りの持てる仕事は他にないと感じ、入社を決意しました。

仕事内容とやりがいは?
高度な操縦技術が欠かせない仕事。
私の仕事は船に搭載されたクレーンのオペレーターです。例えば南海トラフ対策の防波堤を築くプロジェクトでは、クレーンを使って海中に打ち込む杭や、コンクリート製の壁を運ぶのも、私たちの仕事です。海上は常に波で揺れるため高度な操縦技術が欠かせません。
最初の頃こそ手が震え、緊張しましたが、今では、協力会社の方から「オペレーターさん、上手だね」と言われることもしばしばです。海上での仕事は決して楽ではなく、危険と隣り合わせの面もありますが、大自然からの被害を最小限に抑え、市民の命を守ることを使命とし、毎日覚悟を持って現場に臨んでいます。

今後のビジョンは?
大型クレーンを任せてもらいたい。
将来的には東組が所有する最大規模の300トン吊り大型クレーンを任せてもらえる人材になりたいですね。この船は限られた人しか扱えず、緊急時にも迅速に対応できる経験とノウハウが求められます。
また、私が大型クレーンを担当するようになれば、現在乗っているクレーンにも新たな人員が必要になりますし、後輩オペレーターの育成にも力を入れていきたいと考えています。

自分をつくっている、地域をつくっていると感じる仕事は?
献身的な思いが、地域を支え、つくっている。
絶対に事故を起こさないという覚悟を持って、毎日技術と知識を更新し、切磋琢磨してきた日々が、今の自分をつくっています。また、私がここまで来るためには、クレーンで作業をする私をサポートするために、夏の暑さや冬の寒さを直に受けて甲板に立ち、作業をする仲間がいたことも忘れてはならないと思っています。これからもそんな仲間を大切にし、意見に耳を傾けながら、自分を磨いていきます。
私たちの仕事は、すべて地域の方の安全を守るためのものです。例え私たちがつくった構造物に万一のことがあっても、市民の方たちは守らなければなりません。海洋土木に携わる人は、皆んな同じ気持ちのはず。そんな献身的な思いこそ、地域を支え、つくっていると思います。


就職活動をしている方へメッセージ
船舶部の仕事は、海を舞台にしたスケールの大きさと、市民の安全を守って地域に貢献できるという魅力があります。また専門性の高い職種なので、○○の運転を担当したいなど具体的な目標を持つことも大切と思います。まずは海洋土木の仕事を知るために、インターンシップなどに参加することをお勧めします。
今の船舶部は若い世代が中心になってきていますので、入社後も馴染みやすく、意見も反映されやすいと思います。私自身はこれからも最前線で船舶部を引っ張っていきたいと思っていますので、同じ志を持つ方はぜひ挑戦してみてください。
